超常現象
朝、新入社員の挨拶があった。東京で働くことになった14〜15人が順番にハキハキと。
ウイルスのせいで当初より2ヶ月遅れの着任。本当は、全国各地での研修1ヶ月を終わらせた後、着任というスケジュールだったのだけど、今年はその研修もなくなった。
研修で得たであろうフレッシュマンとしての学びは何一つとして残っておらず、私の記憶にあるのは、オフの週末に当時京都に住んでた友達と天皇賞春を観に行ったことだけ。※断トツ1番人気のゴールドシップが負けた回
まだ社会人でも学生でもない、いわゆる何者でもないあの1ヶ月は季節も相まって良くも悪くもイイカンジだった気がするので、それを経験せずに自宅待機させられた彼らはちょっとかわいそうだな、と思ったりもする。
新入社員は、これからあと数ヶ月は現場で仕事を学び、適性を見出され、さらに枝分かれした部、課に正式に配属される。社内でも、なるべく人との接触を控えるよう言われている現在、適性ってもねえ、と感じはするが、どこかのちょっと偉い人の思いつきで勝手に明日からの席が決まる。
収入、勤務地がランダムにクジで決定されるプロ野球ドラフトってある種、残酷だよなあ、なんて見てる時毎回思うのだけれど、広い意味でいえば、一般企業も同じなのかも。ときに無慈悲で理不尽。
大きな異動もなく、ほとんど同じ場所でムキになってキーを叩き続ける俺。電話は嫌い。本当に転職する?今は機じゃない?新入社員だった俺は、8年目の俺をどう見るだろう。